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海の砂浜から寄生虫に感染するケースもある

2019年10月30日
可愛い犬

海に行くと裸足になることが多いですが、寄生虫は海の砂浜にも存在しています。海の砂浜で感染してしまう寄生虫は鉤虫であり、鉤虫の幼虫が皮膚を通り越して直接足に入り込んでしまうと、皮膚幼虫移行症という症状を引き起こし、足を中心にひどい腫れとかゆみが生じます。

鉤虫によって引き起こされた皮膚幼虫移行症は、人間の鉤虫ではなく、動物の鉤虫によって起こります。人間の場合は、鉤虫といった寄生虫に感染すると、皮膚を貫通してやがて血液中を移動しながら腸にたどり着き、腸で寄生を起こして病気になることが多いのですが、動物によるものは、皮膚にとどまってその場で腫れを引き起こします。動物の鉤虫は猫や犬などのペットの糞尿から出てきて、暖かい砂浜で孵化をし、人が裸足で歩くのをじっと待っています。鉤虫の特徴として暖かく湿った場所を好み、そのような環境下で生存しているので、カリブ海や南アメリカなどで頻繁に寄生が確認されています。

ただし、野良犬や野良猫が砂浜に多くいる場合は、鉤虫に感染した糞尿が砂浜に残っていることが多く、たとえ暖かくなくてもそこから卵が孵化するので、有名なビーチであっても感染する可能性は高くなります。ですので、海外ではビーチの中にペットが入ってこないよう、ペット禁止と指定されている場所があります。

なお、鉤虫は大変小さく、足の裏から入り込んだとしても痛みなどはないので、ほとんど気が付くことはありません。ほんの少しかゆみが生じ、水ぶくれができる程度であり、虫刺されと勘違いしてしまうことが多いです。初期の段階では気が付きませんが、次第にかゆみが増し、かゆみや腫れ、痛みが起きている場所を見ると赤く盛り上がった蛇のような線を見つけることができます。鉤虫の場合、人間が最後の宿主になるので、数週間でいなくなることが多く、しかもさらに卵を産み付けるといったこともありません。イベルメクチンという薬剤を使用する治療を受ければ、2日程度で鉤虫を駆除することができます。

予防方法としては、ペット禁止のビーチに行く、砂浜に出る時にはつま先の空いていない靴を履くといったことを行います。温かい地方では熱い砂浜であっても寄生虫は存在しているので、汚染されていると認識して裸足で歩くことは控えるようにすると良いでしょう。一見きれいに見えるビーチであっても、清潔かどうかを確認することはできません。人間が知らない間に動物が侵入している可能性があることを認識しておく必要があります。