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アニサキスによる食中毒に注意しましょう

2019年11月04日
犬を診る医者

アニサキスは食中毒を引き起こす寄生虫として大変有名です。アニサキスは魚の内臓に寄生しているのですが、魚が死んでしまうと筋肉へ移動してくる特徴があります。白い細長い形をした2cmほどの寄生虫であり、よく目を凝らさないと見つからなく、人間が寄生した魚介類を食べることによって食中毒を発症してしまいます。ただしアニサキスの場合、人の体内では長く生きていることはできません。おおよそ1週間程度で死滅しますが、寄生している間は胃痛や腹痛、吐き気などが生じて大変苦しい思いをします。

アニサキスが寄生するのは、魚介類ですが主にサバやイワシ、アジや鱈、鮭やイカ、サンマといった魚に多くみられます。寄生されたものを知らずに食べてしまうと胃壁に体の端を差し込んで、とぐろを巻いていることが多いです。胃壁に刺さっている状態ですが、胃に差し込むような強い痛みが生じるのは刺さっているからではなく、アレルギーを起こした際の痛みです。アニサキスの場合、強い痛みの後、一回痛みがなくなるのですが、数分経つと再び強い痛みが生じるのが特徴で、胃痛と共に発熱、蕁麻疹といった症状を引き起こします。そのままにしていてもアニサキスは生きていることができないのでいずれ死滅し、胃痛も5日程度で収まってきます。

ただし、胃を通り越して小腸に行き腸壁に刺した場合は食事をしてから十数時間後か数日後に腹痛が起こります。腸がむくむこともあり、腸の中のものがうまく通り抜けなくなると腸閉塞を起こしてしまい、嘔吐や下痢といった症状が現れます。胃壁についた場合は胃カメラで確認することができるのですが、腸壁の場合は確認が難しく、様々な角度から総合的に判断をし、点滴と絶食を行って様子を見ることが多いです。

アニサキスに寄生されないようにするには、生食を避ける、目視で確認をする、鮮度が良いものを食べるといったことが大切です。アニサキスの場合、食酢や塩漬け、ワサビなどでは死滅しません。加熱や冷凍で死滅するので、加熱処理や冷凍処理をしてから食べるようにしましょう。なお加熱は60度で1分、冷凍はマイナス20度で24時間となっています。目視の場合、だいたい長さ2cm、幅は1mmで白い糸のように見えます。よく見ないとわからないので、刺身を食べる際に白い糸のようなものがついていないかどうかを確認するようにしてください。そして鮮度に関係なく内臓には寄生している可能性があるので、生では食べないように注意します。